タグ別アーカイブ: 鉛筆

大人が鉛筆を使うためにお薦めしたいこと(4)短寸鉛筆のススメ

短寸鉛筆

「大人が鉛筆を使うためにお薦めしたいこと」の最後に、
「短寸鉛筆」のことをお話ししたいと思います。
つまり、短い鉛筆のススメです。

鉛筆の長さ(170〜180ミリ程度)は、
手のひらの長さ(指先から手首まで)が元になっているようですが、
(ファーバーカステルが決めたらしいですね)
どうも、これが長すぎると感じて仕方ありません。
大人の私が長いと感じるのですから、
小学生にとっては、もっと長すぎるんじゃないでしょうか。
(実際、子供向けのやや短めの鉛筆も登場しているようです)

かつての、鉛筆の使用量がもっと多く、また鉛筆が貴重だった時代には、
長い方が使い出があってよかったのかもしれません。

しかし、現代において、大人の鉛筆使用量から考えて、
それほど長い必要はないように思われます。

それよりも、持ちやすさやペンケースに入れたりして
携帯しやすいことの方が大切な気がします。

私の場合は、鉛筆ホルダーで最初から使えるように、
北星鉛筆さんにお願いして、
130ミリの鉛筆を作ってもらいましたが、
いずれにしても、短めの鉛筆は有用性が高いと考えています。

「短寸鉛筆」 これからのひとつのスタイルにならないでしょうかね?

短寸鉛筆はこちらでご覧になれます。
(文具Shopプラーナのページが開きます。宣伝ですみません)


大人が鉛筆を使うためにお薦めしたいこと(3)キャップを使おう

キャップ

前回までに、柔らかめの芯を鉛筆ホルダーで使うことで、
バランスよく手に馴染み、
さらさらと力を入れずに、
鉛筆を楽しめることを紹介しました。

今回は、さらに、キャップを使うことで、
鉛筆に機動力を与えることについて書いてみたいと思います。

これも当たり前の話ではありますが、
鉛筆にしろ、鉛筆ホルダーにしろ、
そのままでは芯がむき出しになっているので、
バッグやペンケースに入れると、
周りが汚れたり、芯が折れたりするので、
携帯性がどうしても悪くなってしまいます。

鉛筆には鉛筆用のキャップが存在します。
学童用のものから、革製のこだわりのものまで、
今はたいぶ種類が増えている気がします。

鉛筆に鉛筆キャップももちろんいいのですが、
私は、「鉛筆ホルダーにキャップ」をお薦めしたいと思います。

それは、
鉛筆に鉛筆キャップだと(最初から短い鉛筆を使えば別ですが)、
もともと長い鉛筆がさらに長くなり、
これが入るペンケースはかなり限られてしまうからです。

鉛筆ホルダーは長さ的に携帯するのにも向いていると思うので、
お気に入りのStyoArt鉛筆ホルダー用のキャンプが欲しくなり、
いろいろ探しているうちに、
Agingの革製鉛筆キャップに目がとまりました。

キャップ

この鉛筆キャップは、「すごい文房具」にも取り上げられたらしく、
機能がデザインに反映した姿カタチに惹かれました。
このデザインをベースに、鉛筆ホルダー用のキャップを
作っていただけないかとお願いして完成したのが、
こちらの鉛筆ホルダー用のキャップです。
(鉛筆ホルダーの軸径に合わせて、大きめのサイズになっています)

キャップ

キャップがあるかないかは、
思った以上に違います。
ペンケースに入れたりする時はもちろんですが、
机の上に置いている時も安心感があります。
また、使用中も、尻軸につけておけば、
机に置いた時のころがり防止になります。

今では、キャップをつけた鉛筆ホルダーがすっかり当たり前になり、
最初からこういうデザインのものではないかと思うくらいになってきました。

鉛筆ホルダー用のキャップはこちらでご覧になれます。
(文具Shopプラーナのページが開きます。宣伝ですみません)


大人が鉛筆を使うために薦めたいこと(2)鉛筆ホルダーを使おう

前回、鉛筆離れが起きる原因の一つとして、
「大人の手に心許ない」ことを指摘しました。

では、この問題はどのように解決したらいいのでしょうか。

●鉛筆ホルダーは、細さ、軽さの解決策
その答のひとつになるだろうと考えているのが、
鉛筆ホルダー(鉛筆補助軸)です。

鉛筆ホルダーは、短くちびた鉛筆を使いやすくするための
補助軸ですが、
ある時、StyloArtさんの鉛筆ホルダーを試す機会があって、
鉛筆ホルダーが、単に長さの補助にとどまらず、
細さ、軽さに対する解決策でもあることに気がつきました。
(昔から気づいている人はとうに気づいていたのでしょうが)

鉛筆ホルダー

●鉛筆ホルダーをつけた状態がデフォルトと捉えてみる
つまり、短くなってから使うものというより、
私は、常に鉛筆ホルダーに入れて使うのがいいだろう考えました。
鉛筆を大人の手になじむ鉛筆に変えるのが鉛筆ホルダーだと、
その役割を捉え直すとハッピーなのではないかと。

●手にしっくりくれば、無駄な力が必要ない
鉛筆ホルダーにつけて鉛筆を使っているうちに気づいたことがあります。
軸の太さ、重さ、バランスが手にしっくりくるので、
必要以上に力を入れる必要を感じません。
柔らかめの芯を合わせれば、
さらさらと気持ちよく筆を進められてうれしくなってきます。

というわけで、
鉛筆ホルダーは、鉛筆が自分にとって必要な筆記具であることに、
気づくきっかけだったのです。

皆さんも、
鉛筆ホルダーを、“手になじむためのツール”として、
活用してみることをお薦めしたいと思います。

鉛筆ホルダーはこちらでお求めになれます。
(文具Shopプラーナのページが開きます。宣伝ですみません)


大人が鉛筆を使うために薦めたいこと はじめに

鉛筆

鉛筆のよさは、私が繰り返すまでもないことですが、
一方で、鉛筆から遠ざかっている人、
使わないこともないけれどいまひとつ積極的に活用していない人も
沢山いらしゃると思います。

そこで、私なりの鉛筆のススメを書いてみたいと思います。
(商品の紹介は、手前味噌、宣伝的になることをご了承下さい)

タイトルのように、「大人が鉛筆を使うため」と大人に限定したのには、
私が鉛筆を再認識した体験に基づく提案だからです。
「大人が鉛筆を使うため」は「大人のための鉛筆再入門」
と言い換えてもいいかもしれません。

私の体験がどれほど普遍的かはわかりませんが、
きっと大人になって鉛筆を使っていない人のうちの何割かにとって
参考になるのではないかと思っています。

では、はじめに、大人になると鉛筆を使う人が減るのはなぜかを私なりに考えてみました。

●鉛筆離れはなぜ起こるのか
日本人の全員が小学校で鉛筆を使います。鉛筆を使ったことがない人は皆無です。
なのに、大人になっても鉛筆を使い続けている人はぐっと少なくなります。
少なくとも、会議・打合せで鉛筆を使っている人を見かけることは本当に少ないです。
なぜでしょうか?
もちろん、人それぞれ、いろいろな理由があるかと思いますが、
私は次の3つをあげたいと思います。

 1)シャープペンシルへの移行(鉛筆を卒業)
 2)機動力の低さ
 3)大人の手に心許ない

●シャープペンシルへの移行
私が学生時代までは、シャープペンシルはまだ確実な市民権を得ておらず、
鉛筆に比べて便利な点はあるものの、折れやすく、薄くしか書けない、
ちょっと半端な存在でした。

それが、今では、シャープペンシルは鉛筆よりもむしろ上位にあるような印象を受けるほど
当たり前の存在になっています。
多くの人が、シャープペンシルは鉛筆の進化形だと思っているのではないでしょうか。
削らなくていい(=鉛筆削りがいらない)、折れてもノックすればいい、
だから何本も用意する必要がない、ずっと同じ細さを保っているなど、
鉛筆の不便を解消したいいことずくめの筆記具に思えるので、
小学校の「鉛筆しか使っちゃいけない」制約から解放されると、
みんなこぞってシャープペンシルに移っていくというわけです。

これが、鉛筆離れの最も大きな要因ではあることは疑いのないことかと思われます。
(しかし、別の機会に書きたいと思いますが、シャープペンシルは鉛筆の進化形のように見えて、実は結構別物の筆記具です。共通点は芯を使っているぐらいのものです)

●機動力が低い
鉛筆はシンプルです。
それは非常に潔く、書く機能以外なにも持ち合わせていません。
そのため、ほかの手助けを必要とします。

削るために鉛筆削り器、持ち運ぶために筆箱(または、キャップ)。
特に、筆箱は鉛筆の大切は仲間です。
鉛筆は長いので、普通のペンケースで鉛筆が入る長さのものはなかなかありません。
しかも、じゃらじゃら入れたのでは芯が簡単に折れて、ペンケースの中が汚れてしまいます。

小学校時代に慣れ親しむあの筆箱は、鉛筆に最適化された、鉛筆専用のペンケースであり、
あれのおかげで、鉛筆をランドセルに入れて持ち運ぶことができるのです。

ところが、小学校を卒業すると、
(もっと前かもしれません。また、それは鉛筆を卒業するのと連動してなのでしょう)
筆箱からも卒業することが多いのではないでしょうか。
大事な仲間を失った鉛筆は、とたんに機動力をなくします。

大人になって鉛筆っていいかもと思っても、筆箱もいいかもとはきっと思いません。
大人には大人の機動力が必要なのに、意外とそれがありません。
(ファーバーカステルのパーフェクトペンシルは、機動力に対するひとつの回答だと言えるでしょう。
パーフェクトとは、シンプルな鉛筆に仲間を加え、筆記具としての独立性を確保することだと考えられます)

調査をしてみると、実は鉛筆を使っている人は、それほど少なくないことがわかります。
(鉛筆最近3ヶ月使用率:60.5% 男女20〜69歳1000サンプル、2012年2月調査。
ちなみにシャープペンシルの3ヶ月使用率は80.1%)
しかし、その割には、ひとが使っているところを見かけることが少ないような
気がしてなりません。なぜか。
恐らく、鉛筆が機動力を失って、引きこもり筆記具になってしまっているからではないか
と想像します。

大人が鉛筆を使うためには(日常的にどこでも使えるようにするためには)、
大人のための機動力が必要なのです。

●大人の手に心許ない
大人になって久しぶりに鉛筆を手にした時の私の感想は、
「細い、軽い、どうやって持つのがバランスがいいのかつかみにくい」というものでした。

ずっと使い慣れている人にとっては、そんなことはないのかもしれません。
鉛筆には鉛筆の持ち方、バランスがあって、特に持ちにくい筆記具とは
感じていないのでしょう。
しかし、普段、万年筆を使うことが多い私が突然鉛筆を持ってみた時は、
非常に心許ない気持ちになってしまいました。

賛否両論あるかとは思いますが、必ずしも大人の手にしっくりくるとは言い切れない点も、
鉛筆から遠ざかる原因のひとつになっているのではないかと思っています。

これ以外にも鉛筆が根本的に持っている問題点もありますが、
(筆記面をこすると擦れるなど)
少なくとも、以上の3点は、解決策がある鉛筆離れの理由だと指摘しておきたいのです。

では、続きはまた。


スタビロの六角、丸。四角・・鉛筆かと思えば、あれ?

スタピロ・オテロ

スタビロはドイツの老舗筆記具メーカーで、鉛筆でスタートした企業のようです。
その鉛筆の代表ブランドのひとつが、オテロ(Othello)です。

写真の一番上が、現在発売されている「Othello 282」で、六角形のスタンダードな鉛筆です。

真ん中、詳しくないので、これがいつ頃のものか、どのような用途のものかはわかりませんが、
同じくグリーンのカラーリングの「Othello 」ブランドで「982」という型番、丸軸の鉛筆です。
MITTEL・MEDIUMとあるのは、恐らく硬度のことなんでしょうね。
また、メーカー名はSchwanで、まだ、STABILOの表記はありません。
(1976年に社名をSchwan-STABILOに変更しています)
また、現在のものと比べて、軸に表記された文字の上下を正しく置いた時に、
鉛筆の先端が左右逆なことにも気づきます。
ステッドラーの鉛筆も昔のは今と逆だったりするので、何か理由があるのかもしれません。

■鉛筆かと思えば、鉛筆にあらず
さて、一番下も「Othello」です。型番は見当たりません。四角軸です。
「Othello」ですから、鉛筆だと思いますよね。

スタピロ・オテロ

これが、軸の別の面です。
ああ、そうか、定規付の鉛筆ね、と思うわけです。

ところが・・・

スタビロ・オテロ

これが、軸の断面です。
あれ? 芯がない。そう、単なる四角い木の軸です。
定規付鉛筆ではなく、鉛筆風定規です。
プレミアムグッズだったんでしょうかね?

というわけで、スタビロ鉛筆「Othello」の六角、丸、四角でした。