月別アーカイブ: 2013年12月

パイロット「カクノ」は万年筆の楽しみ方を拡げる

パイロットの新しい万年筆「カクノ」は、
手頃な価格(本体1000円)とカジュアルなデザインが魅力の万年筆です。

書き味については、製品によるバラツキが少なそうで、
(3本ほど試していますが、いずれも問題なく使えています)
はじめて万年筆を使う人が、つまづく可能性が低いことはなによりだと思います。

さて、私が個人的に、
この「カクノ」が面白いと思う点のひとつは、
カラーバリエーションがキャップで展開されていることです。
キャップの色が違っても、軸は共通でグレーです。

キャップの色に意味を持たせる選び方ができる

なぜ、これが面白いのかというと、
軸の色が一緒で、キャップの色だけ違うと、
キャップに意味を持たせようかなという気持ちになるのです。
好みの色で選ぶという選び方だけでなく、
用途や意味を持たせる選び方が自然とできる気がしました。

わかりやすい例でいうと、赤いキャップに赤いインキを入れて、
書類書き込み・校正用にする、といった使い方です。
用途を絞るのは贅沢な使い方ですが、
それも、千円だからこそやりやすいといえます。

キャップの色に自分なりの意味を持たせて使い分ける、
それを手軽に実現できる「カクノ」は、
万年筆の楽しみ方を拡げてくれそうだと期待しています。


私は、青のキャップにiroshizukuの紺碧、
赤のキャップに山葡萄、グレーに霧雨を入れてみました。

商品はこちらでご案内しています(ショップへのリンク)
パイロット万年筆「カクノ」


Uni硬筆書写用4Bは軽快で筆圧いらず

硬筆書写用鉛筆と聞いて、
自分にはあまり関係ないものとずっと思っていました。

それが最近、三角軸もあることに気がついて、
ちょっと興味を持ちました。

Uni硬筆書写用4B
一番手前が、Uni硬筆書写用4B。芯が太めなのがわかります

何に一番近いかと言えば万年筆かも?

そこで、試してみると、これがなかなか良いのです。
柔らかい書き味は、同じUni系の4Bに通じるものなのですが、
さらに軽く、筆圧をかけなくても書ける。
また、水分を含んでいるかのような感覚があって、
インクの筆記具を彷彿とさせるのです。
ある人が「万年筆みたいですね」と言ったのですが、
あながち、大袈裟ではなく、
この鉛筆の特徴を的確に表現していると思いました。

特殊油がその秘密らしい

そこで、三菱鉛筆のサイトを見て、
硬筆書写用とはどんな鉛筆なのか、調べてみたところ、
次のように書いてありました。

●従来よりも太めの芯を採用
●特殊油配合で、より滑らかに、濃く筆記できる

どうも、「特殊油配合」というのがミソのようです。
軽さ、水分感は、ここから来ているじゃないでしょうか。

Uni硬筆書写用4Bは、100円(税抜)という手頃な価格ながら、
軽快で、楽しい書き味の鉛筆なので、
試してみる価値、ありますよ。

Uni硬筆書写用4B試し書き

【仕様(実測)】
<三菱Uni硬筆書写用4B>
太さ:約7.4mm(三角形の高さにあたる部分)
重さ:7g


思考用紙とはどんな用紙か?

思考用紙ってなに?

思考用紙

「思考用紙」という商品を作って、数ヶ月前から
ショップの方で販売しているのですが、
お客様から、
「いいネーミングですね」と褒めていただくこともあれば、
「思考用紙ってどう意味ですか」と尋ねられることもあります。

確かに、何となく雰囲気はわかっても、
「思考」とか言われると身構えてしまうかもしれませんね。
何か難しそうな印象を与えてもいけないので、
なぜ、思考用紙を作ったのか、
思いや経緯について、ちょっとご紹介してみようと思いました。

バラ紙の快適さ

何かを書き留める時、
綴じられた紙であるノートを使うことが多いかと思います。
確かに、綴じられた紙は、
書いたものがバラバラになりませんし、
携帯するのにも便利です。

一方、原稿用紙は一枚一枚が綴じられていないバラ紙です。
これはなぜでしょう。
いろいろ理由はあるのでしょうが、
私は「考えながら書く」からだと思います。
考えながら書くためには、
時には、ある一枚をボツにしたり、
三枚目を五枚目の後ろに持って行ったりと、
ページが固定的では不都合なことがあります。
バラ紙は、書いたものを束縛しない自由さがあり、
考えながら書いたり試行錯誤を邪魔しない紙といえるでしょう。
また、何枚かを並べて、一度に眺められるのも
バラ紙ならではメリットであり、
それまでに考えたことを俯瞰して、
さらに考えを進めることができます。
そして、思考用紙もバラ紙です。
原稿用紙と同様、考えながら書くための紙を
提供したいと思ったからです。

罫線というよりガイドライン

思考用紙

思考用紙は、線と線の間隔がA4で35mm、A5は25mmと
かなりゆったりしています。
これは、いずれのサイズも、紙面を8×6に分割した
ガイドラインだからです。

ノートの罫線として一般的な横罫は、
一行分の幅を示すもので、
書く人が紙面に向かった時に意識するのは、
今書こうとしている一行です。
一方、思考用紙のガイドラインは、
紙面全体を把握するための線で、
紙面に向かった時に紙面全体が意識されます。

横罫は、考えたことを文章、コトバとして、
上から順番に整理して書くことを求められるわけですが、
思考用紙は頭に浮かんだことを
コトバでも図でも、紙面全体を使って
そのまま引き出そうとするものです。
その際、8×6分割のガイドラインがあることで、
真っ白な紙よりも、書く場所を決めやすかったり、
線を引きやすかったりしますし、
方眼罫よりも、一定間隔に配置することが楽だったりと、
ガイドラインは考えを邪魔せず、
かつ効率的に頭の中をアプトプットするのに役立つのです。

他にも特徴はありますが、
バラ紙とガイドライン、この2つが、
思考用紙の「思考」のための要と言えます。

とはいえ、用途を限定した用紙ではありませんので、
何にでも自由に使っていただければと思います。

商品はこちらでご案内しています(ショップへのリンク)
思考用紙A4
思考用紙A5


ついに女性誌にもおまけ万年筆/oggi 1月号

2014年1月号のoggiに、万年筆がおまけでついています。
たぶん、女性誌では初めてですよね。

oggi万年筆

theoryとのコラボとのことで、
白い軸の、まあ女性向きのデザインと言えるのかもしれません。
軸には網目の模様が入っています。

oggi万年筆

結構、太い軸ですが、それ程重くなく、
バランスは悪くないと思います。

最近のおまけ万年筆は、
ペン先に模様がなく、ツルツルのものが多かったのですが、
こちらは刻印があって、やっぱり、ちょっと模様があった方が落ち着きますね。

oggi万年筆

書き味は、悪くはないです。
インクの出がちょっと良すぎる感はします。

付属のインクは使わない方がいいですよ。
節度なく流れてきて、にじみます。