鉛筆を選んでみる:その1)カランダッシュ GRAFWOOD

Grafwood

鉛筆に「選ぶ」という感覚はあるでしょうか?

子どもの頃、Hi-Uniにあこがれて、とか、
MONOの黒いのもかっこいいなあとか、
そのくらいの、見た目と値段くらいしか気にしていなかったように記憶します。
多少、書きやすさ、滑らかさも気にしていたかもしれませんが、
本当のところ、どこまでわかっていたか、
はなはだ怪しいかぎりです。

■鉛筆は選ぶ要素が少ない
そもそも、鉛筆には選ぶ要素がそれほど多くありません。
芯の色は黒(墨)です。
赤鉛筆、青鉛筆がないわけではありませんが、
芯の組成が異なる別物との感があり、
通常の筆記用にはあまり適していないように思います。
となると、やっぱり黒しかない。
当然ながら、黒には色味がなく、濃淡のみです。
濃淡は、硬度(HBとか、Bとか)で決まると思っていますから、
ブランドで比較して選ぶということはまれでしょう。

また、軸にしても、
長さ、太さ、重さがほぼ決まっていますから、
この点でも、選ぶ意識はない。
せいぜい、軸の色、柄くらいです。

選ぶ要素としては、グレードくらいでしょうか。
例えば、モノでいえば、
モノ100、モノ、モノR、モノRS、モノJとあり、
値段も140円から50円までの幅があります。

しかし、いずれにしても、
私の場合、今までに鉛筆を真剣に比べたことがありませんから、
ブランドやグレードによって、どんな違いがあるのか
よくはわかっていませんし、
自分の好みも把握できていません。

むしろ、鉛筆って、まあどれもそんなには違わないだろう
と無意識に思っていたような気がします。
比較する機会もないんですよね。

随分な年齢になってしまいましたが、
改めて、書き比べて、自分の好みの鉛筆を
探し出してみようと思い立ちました。

では、その1回目です。

※ヨーロッパの鉛筆はあらかじめ削ってあるものがありますが、
念のため、すべての鉛筆はカール鉛筆削りエンゼル5で削った上で比べています。
※日本とヨーロッパでは硬度表記の基準が異なるようですが、
どちらも同様に、HB、B、2B、4Bの4つの硬度を基本使っています。
※リファレンスとして、Hi-Uniとの対比の中で印象を述べています。

■カランダッシュ GRAFWOOD

なぜ、この鉛筆を1回目に選んだかというと、
特別な意味はないのですが、
軸の塗装が厚めな感じでかっこいいなあと思ったからです。

もともとの用途としては、主に画材として作られているのでしょう、
画材屋さんでは見かけますが、一般の文具屋さんではなかなか見かけませんね。
軸の色が硬度によってグラデーションになっており、
硬度の数値が上がるほど(濃くなるほど)、軸の色も濃くなっているのがおしゃれです。

CRANdACHE

さて、書いた印象ですが、
まず、比較に使ったHi-Uniの方から述べると・・
Hi-Uniは、色の濃さ、硬さとも階調が均一な印象です。
つまり、HB→B→2B→4Bと順に書き味がやわらかになり、
色も濃くなっていく。

一方、カランダッシュのGRAFWOODは、
HBとBとの差が、濃さ、硬さともわかりにくい。
B以上は、濃さが均一に濃くなっていくものの、
硬さは、B→2Bの間がわかりにくい(差を感じにくい)。
しかしながら、2B→4Bはわかりやすく(2Bよりも明らかに4Bはやわらかい)、
この4Bがとてもいい。
GRAFWOODは4Bだなと勝手に思った次第です。

Hi-Uniの4Bは確かにやわらかいのですが、
2Bまでとは質の異なるものを感じます。
芯を抜いたやわらかさというか、
鉛筆とはまたちょっと違った筆記感だなと思います。

それに対して、GRAFWOODはの4Bは、
芯を持ちつつやわらかいという印象、
やわらかい中にも安心感があります。
通常の筆記(絵ではなく文字という意味です)でも、
気持ちのいい書き心地です。
(日本の4Bと同じ硬度ではないということかもしれません)

それと、GRAFWOODは、軸が少し太いのが特徴です。
0コンマ何ミリの世界ですが、結構違いを感じます。
(カールの鉛筆削りにもぎりぎり入る太さ)
普段鉛筆はちょっと細いと感じている私には好印象です。

以下は、満寿屋のクリーム紙に試し書きしたものです。

鉛筆試し書き カランダッシュ

<とりあえずの結論>
やわらかい筆記用鉛筆の候補として、
カランダッシュ GRAFWOODの4Bはよさそうだ。

Hi-Uniは、すべての硬度で安定したなめらかさを持っている。

【仕様(実測値)】
<カランダッシュ GRAFWOOD>
太さ:約7.7mm
重さ:5g
<三菱鉛筆 Hi-Uni>
太さ:約7.3mm
重さ:4g


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