書くにまつわる単語帳:「千字書き」

「千字書き」とは、
江戸時代の習慣で、手習いのために1日に千字書くことだそうです。
(冬至、毎月25日に行われたらしい)

千字というのは、原稿用紙2枚半なので、
とんでもない分量というわけではありません。
しかし、「千本ノック」と同じで、実際に何字書くかということより、
字、書を習得する上での「練習量」の大切さを象徴的に表現した言葉とも考えられます。

現在の教育では、このあたりのことはどうなっているんでしょう?
昔のことで忘れてしまいましたが、
漢字を覚えるためや書き順、とめはねなどのために練習した記憶はありますが、
「千字書き」のような、ともかく量が必要といった様子ではなかったように思います。

私が「千字書き」に感じるのは、字を自分のものにするという感覚です。
身につけ、さらにそこに個性を加えていく、その重要性を
この言葉と、冬至、毎月25日といった儀式化に込めていたのだと思います。

私の時代からさらに何十年か経った今、キーボードが隆盛を極める今、
教える側のモチベーションにおいて、字の大切さはどのように意識されているのでしょうか、
興味深いところです。

それにしても、「千字書き」が国語辞典から消えて、古語辞典に移る日も
そう遠くないような気がします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">