大人が鉛筆を使うために薦めたいこと はじめに

鉛筆

鉛筆のよさは、私が繰り返すまでもないことですが、
一方で、鉛筆から遠ざかっている人、
使わないこともないけれどいまひとつ積極的に活用していない人も
沢山いらしゃると思います。

そこで、私なりの鉛筆のススメを書いてみたいと思います。
(商品の紹介は、手前味噌、宣伝的になることをご了承下さい)

タイトルのように、「大人が鉛筆を使うため」と大人に限定したのには、
私が鉛筆を再認識した体験に基づく提案だからです。
「大人が鉛筆を使うため」は「大人のための鉛筆再入門」
と言い換えてもいいかもしれません。

私の体験がどれほど普遍的かはわかりませんが、
きっと大人になって鉛筆を使っていない人のうちの何割かにとって
参考になるのではないかと思っています。

では、はじめに、大人になると鉛筆を使う人が減るのはなぜかを私なりに考えてみました。

●鉛筆離れはなぜ起こるのか
日本人の全員が小学校で鉛筆を使います。鉛筆を使ったことがない人は皆無です。
なのに、大人になっても鉛筆を使い続けている人はぐっと少なくなります。
少なくとも、会議・打合せで鉛筆を使っている人を見かけることは本当に少ないです。
なぜでしょうか?
もちろん、人それぞれ、いろいろな理由があるかと思いますが、
私は次の3つをあげたいと思います。

 1)シャープペンシルへの移行(鉛筆を卒業)
 2)機動力の低さ
 3)大人の手に心許ない

●シャープペンシルへの移行
私が学生時代までは、シャープペンシルはまだ確実な市民権を得ておらず、
鉛筆に比べて便利な点はあるものの、折れやすく、薄くしか書けない、
ちょっと半端な存在でした。

それが、今では、シャープペンシルは鉛筆よりもむしろ上位にあるような印象を受けるほど
当たり前の存在になっています。
多くの人が、シャープペンシルは鉛筆の進化形だと思っているのではないでしょうか。
削らなくていい(=鉛筆削りがいらない)、折れてもノックすればいい、
だから何本も用意する必要がない、ずっと同じ細さを保っているなど、
鉛筆の不便を解消したいいことずくめの筆記具に思えるので、
小学校の「鉛筆しか使っちゃいけない」制約から解放されると、
みんなこぞってシャープペンシルに移っていくというわけです。

これが、鉛筆離れの最も大きな要因ではあることは疑いのないことかと思われます。
(しかし、別の機会に書きたいと思いますが、シャープペンシルは鉛筆の進化形のように見えて、実は結構別物の筆記具です。共通点は芯を使っているぐらいのものです)

●機動力が低い
鉛筆はシンプルです。
それは非常に潔く、書く機能以外なにも持ち合わせていません。
そのため、ほかの手助けを必要とします。

削るために鉛筆削り器、持ち運ぶために筆箱(または、キャップ)。
特に、筆箱は鉛筆の大切は仲間です。
鉛筆は長いので、普通のペンケースで鉛筆が入る長さのものはなかなかありません。
しかも、じゃらじゃら入れたのでは芯が簡単に折れて、ペンケースの中が汚れてしまいます。

小学校時代に慣れ親しむあの筆箱は、鉛筆に最適化された、鉛筆専用のペンケースであり、
あれのおかげで、鉛筆をランドセルに入れて持ち運ぶことができるのです。

ところが、小学校を卒業すると、
(もっと前かもしれません。また、それは鉛筆を卒業するのと連動してなのでしょう)
筆箱からも卒業することが多いのではないでしょうか。
大事な仲間を失った鉛筆は、とたんに機動力をなくします。

大人になって鉛筆っていいかもと思っても、筆箱もいいかもとはきっと思いません。
大人には大人の機動力が必要なのに、意外とそれがありません。
(ファーバーカステルのパーフェクトペンシルは、機動力に対するひとつの回答だと言えるでしょう。
パーフェクトとは、シンプルな鉛筆に仲間を加え、筆記具としての独立性を確保することだと考えられます)

調査をしてみると、実は鉛筆を使っている人は、それほど少なくないことがわかります。
(鉛筆最近3ヶ月使用率:60.5% 男女20〜69歳1000サンプル、2012年2月調査。
ちなみにシャープペンシルの3ヶ月使用率は80.1%)
しかし、その割には、ひとが使っているところを見かけることが少ないような
気がしてなりません。なぜか。
恐らく、鉛筆が機動力を失って、引きこもり筆記具になってしまっているからではないか
と想像します。

大人が鉛筆を使うためには(日常的にどこでも使えるようにするためには)、
大人のための機動力が必要なのです。

●大人の手に心許ない
大人になって久しぶりに鉛筆を手にした時の私の感想は、
「細い、軽い、どうやって持つのがバランスがいいのかつかみにくい」というものでした。

ずっと使い慣れている人にとっては、そんなことはないのかもしれません。
鉛筆には鉛筆の持ち方、バランスがあって、特に持ちにくい筆記具とは
感じていないのでしょう。
しかし、普段、万年筆を使うことが多い私が突然鉛筆を持ってみた時は、
非常に心許ない気持ちになってしまいました。

賛否両論あるかとは思いますが、必ずしも大人の手にしっくりくるとは言い切れない点も、
鉛筆から遠ざかる原因のひとつになっているのではないかと思っています。

これ以外にも鉛筆が根本的に持っている問題点もありますが、
(筆記面をこすると擦れるなど)
少なくとも、以上の3点は、解決策がある鉛筆離れの理由だと指摘しておきたいのです。

では、続きはまた。


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