パイロット「カクノ」は万年筆の楽しみ方を拡げる

パイロットの新しい万年筆「カクノ」は、
手頃な価格(本体1000円)とカジュアルなデザインが魅力の万年筆です。

書き味については、製品によるバラツキが少なそうで、
(3本ほど試していますが、いずれも問題なく使えています)
はじめて万年筆を使う人が、つまづく可能性が低いことはなによりだと思います。

さて、私が個人的に、
この「カクノ」が面白いと思う点のひとつは、
カラーバリエーションがキャップで展開されていることです。
キャップの色が違っても、軸は共通でグレーです。

キャップの色に意味を持たせる選び方ができる

なぜ、これが面白いのかというと、
軸の色が一緒で、キャップの色だけ違うと、
キャップに意味を持たせようかなという気持ちになるのです。
好みの色で選ぶという選び方だけでなく、
用途や意味を持たせる選び方が自然とできる気がしました。

わかりやすい例でいうと、赤いキャップに赤いインキを入れて、
書類書き込み・校正用にする、といった使い方です。
用途を絞るのは贅沢な使い方ですが、
それも、千円だからこそやりやすいといえます。

キャップの色に自分なりの意味を持たせて使い分ける、
それを手軽に実現できる「カクノ」は、
万年筆の楽しみ方を拡げてくれそうだと期待しています。


私は、青のキャップにiroshizukuの紺碧、
赤のキャップに山葡萄、グレーに霧雨を入れてみました。

商品はこちらでご案内しています(ショップへのリンク)
パイロット万年筆「カクノ」


Uni硬筆書写用4Bは軽快で筆圧いらず

硬筆書写用鉛筆と聞いて、
自分にはあまり関係ないものとずっと思っていました。

それが最近、三角軸もあることに気がついて、
ちょっと興味を持ちました。

Uni硬筆書写用4B
一番手前が、Uni硬筆書写用4B。芯が太めなのがわかります

何に一番近いかと言えば万年筆かも?

そこで、試してみると、これがなかなか良いのです。
柔らかい書き味は、同じUni系の4Bに通じるものなのですが、
さらに軽く、筆圧をかけなくても書ける。
また、水分を含んでいるかのような感覚があって、
インクの筆記具を彷彿とさせるのです。
ある人が「万年筆みたいですね」と言ったのですが、
あながち、大袈裟ではなく、
この鉛筆の特徴を的確に表現していると思いました。

特殊油がその秘密らしい

そこで、三菱鉛筆のサイトを見て、
硬筆書写用とはどんな鉛筆なのか、調べてみたところ、
次のように書いてありました。

●従来よりも太めの芯を採用
●特殊油配合で、より滑らかに、濃く筆記できる

どうも、「特殊油配合」というのがミソのようです。
軽さ、水分感は、ここから来ているじゃないでしょうか。

Uni硬筆書写用4Bは、100円(税抜)という手頃な価格ながら、
軽快で、楽しい書き味の鉛筆なので、
試してみる価値、ありますよ。

Uni硬筆書写用4B試し書き

【仕様(実測)】
<三菱Uni硬筆書写用4B>
太さ:約7.4mm(三角形の高さにあたる部分)
重さ:7g


思考用紙とはどんな用紙か?

思考用紙ってなに?

思考用紙

「思考用紙」という商品を作って、数ヶ月前から
ショップの方で販売しているのですが、
お客様から、
「いいネーミングですね」と褒めていただくこともあれば、
「思考用紙ってどう意味ですか」と尋ねられることもあります。

確かに、何となく雰囲気はわかっても、
「思考」とか言われると身構えてしまうかもしれませんね。
何か難しそうな印象を与えてもいけないので、
なぜ、思考用紙を作ったのか、
思いや経緯について、ちょっとご紹介してみようと思いました。

バラ紙の快適さ

何かを書き留める時、
綴じられた紙であるノートを使うことが多いかと思います。
確かに、綴じられた紙は、
書いたものがバラバラになりませんし、
携帯するのにも便利です。

一方、原稿用紙は一枚一枚が綴じられていないバラ紙です。
これはなぜでしょう。
いろいろ理由はあるのでしょうが、
私は「考えながら書く」からだと思います。
考えながら書くためには、
時には、ある一枚をボツにしたり、
三枚目を五枚目の後ろに持って行ったりと、
ページが固定的では不都合なことがあります。
バラ紙は、書いたものを束縛しない自由さがあり、
考えながら書いたり試行錯誤を邪魔しない紙といえるでしょう。
また、何枚かを並べて、一度に眺められるのも
バラ紙ならではメリットであり、
それまでに考えたことを俯瞰して、
さらに考えを進めることができます。
そして、思考用紙もバラ紙です。
原稿用紙と同様、考えながら書くための紙を
提供したいと思ったからです。

罫線というよりガイドライン

思考用紙

思考用紙は、線と線の間隔がA4で35mm、A5は25mmと
かなりゆったりしています。
これは、いずれのサイズも、紙面を8×6に分割した
ガイドラインだからです。

ノートの罫線として一般的な横罫は、
一行分の幅を示すもので、
書く人が紙面に向かった時に意識するのは、
今書こうとしている一行です。
一方、思考用紙のガイドラインは、
紙面全体を把握するための線で、
紙面に向かった時に紙面全体が意識されます。

横罫は、考えたことを文章、コトバとして、
上から順番に整理して書くことを求められるわけですが、
思考用紙は頭に浮かんだことを
コトバでも図でも、紙面全体を使って
そのまま引き出そうとするものです。
その際、8×6分割のガイドラインがあることで、
真っ白な紙よりも、書く場所を決めやすかったり、
線を引きやすかったりしますし、
方眼罫よりも、一定間隔に配置することが楽だったりと、
ガイドラインは考えを邪魔せず、
かつ効率的に頭の中をアプトプットするのに役立つのです。

他にも特徴はありますが、
バラ紙とガイドライン、この2つが、
思考用紙の「思考」のための要と言えます。

とはいえ、用途を限定した用紙ではありませんので、
何にでも自由に使っていただければと思います。

商品はこちらでご案内しています(ショップへのリンク)
思考用紙A4
思考用紙A5


ついに女性誌にもおまけ万年筆/oggi 1月号

2014年1月号のoggiに、万年筆がおまけでついています。
たぶん、女性誌では初めてですよね。

oggi万年筆

theoryとのコラボとのことで、
白い軸の、まあ女性向きのデザインと言えるのかもしれません。
軸には網目の模様が入っています。

oggi万年筆

結構、太い軸ですが、それ程重くなく、
バランスは悪くないと思います。

最近のおまけ万年筆は、
ペン先に模様がなく、ツルツルのものが多かったのですが、
こちらは刻印があって、やっぱり、ちょっと模様があった方が落ち着きますね。

oggi万年筆

書き味は、悪くはないです。
インクの出がちょっと良すぎる感はします。

付属のインクは使わない方がいいですよ。
節度なく流れてきて、にじみます。


鉛筆を選んでみる:その6)ステッドラー WOPEX

WOPEX

ステッドラーが続きますが、今回はステッドラーの新しいシリーズで、
ちょっと変わった鉛筆、WOPEXを試してみました。

ステッドラーのサイトで、WOPEXの説明を見ると、

————————————————————
■製造方法が従来とは全く異なる
芯、軸、塗料部のそれぞれの材料をチップ状に加工し、
最新の機械で細い棒状にし押し出し式に成型します。

■張り合わせ面がない
従来の鉛筆は、芯を木の板に並べ、上からもう1枚の板ではさんで接着し、
1本ずつカットし塗装している為、断面を見ると張り合わせ面があります。
ウォペックス鉛筆は押し出し式に成型しているので張り合わせの面がありません。

■約2倍の筆記距離
押し出し成型機械によって高密度に凝縮された芯は、
当社一般用鉛筆に比べて筆記距離が約2倍。

■ベルベットタッチの独特の塗装
チップ状のサーモプラスチックを加熱し塗装された表面は、手触りも独特で、
すべすべしているが軽く握ると指に吸い付くような新感覚のベルベットタッチが特徴です。

■森林保護認証地からの木材を使用
原材料に森林保護地からの木材と廃材を使用しています。
材料をチップ状にすることで、原材料である木を無駄なく使用しています。
————————————————————

つまり、軸と芯を同時に成形するという製造方法のようで、
WOPEXの芯は軸と一体化しているもののようです。

使った印象も、普通の鉛筆とは異なります。
太めの軸、ラバーのような表面は持った時にしっくりきます。
また、重量も普通は4グラム程度なのに対して、
WOPEXは9グラムと倍も重いので、結構ずっしりしていますが、
私は、持った実感がしっかりして好印象でした。

書き心地も、普通の鉛筆とはかなり違います。
樹脂とか蝋で書いているような、
感触は微妙に柔らかさがあるのですが、
紙へののりは硬い鉛筆っぽい・・。
ちょっと違和感があるのですが、
これは慣れの問題で、使っているうちにしっくりくるのかもしれません。

また、HBと2Bの差を普通の鉛筆ほどは感じません。
書いている軟らかさはHBと2Bであまり変わらず、
書かれた線が結果として、2Bの方が気持ち濃いかなといった程度です。
それと、強く書いても、階調にあまり変化がありません。

特徴として書かれている「筆記距離が2倍」は、
減りが少ないので実感できます。
確かに、尖った状態が長く続きます。
ということは、外出時の利用に適してそうですね。

鉛筆の滑らかな書き心地を求めるとギャップがありますが、
使い方次第で、面白そうな鉛筆です。
近々、このWOPEXをベースにした新製品が登場するそうで、
楽しみにしているところです。
(パーフェクトペンシルのようなものらしいです)

以下は、満寿屋クリーム紙に試し書きしたものです。
WOPEXには、B、4Bはありませんので、HB、2Bのみとなっています。
(このサイズでアップしても差が分かりにくくてすみません)

試し書きWOPEX

【仕様(実測)】
<ステッドラー WOPEX>
 太さ:約7.4mm
 重さ:9g
<三菱鉛筆 Hi-Uni>
 太さ:約7.3mm
 重さ:4g


鉛筆を選んでみる:その5)ステッドラー Mars ergosoft

エルゴソフト

前回のステッドラー Mars Lumographに引き続いて、
今回は、その三角軸、Mars ergosoftを試してみました。

恐らく、芯はLumographと同じ物だと思いますので、
(実際、書いてみても同じ印象を受けます)
軸の違いと、その効果について確認したいと思います。

ステッドラーのサイトを見てみると、Mars ergosoftに関しては、
———————————
人間工学に基づく三角形状と独自の塗装法により、今までにないグリップ感を実現した鉛筆です。
———————————
と書いてあります。
確かに、ラバーのような感触の塗装がされていますので、
まさに、エルゴ(ノミクス)でソフトな軸というわけです。

ただ、三角軸が、なぜいいのかは、
「人間工学」というだけで、よくわかりません。
ネットとかで調べてみても、どうもはっきりしません。

実際に試して感じるのは、
三角形になることによって、1辺の長さが長くなるので、
鉛筆が指に触れる面積が増え、
その分、軽く持っても安定感があるような気がします。
滑りにくい塗装とあいまって、
多少力を抜いて、楽に書けるということかもしれません。

■三角軸の真髄は寝かせ気味になることかも?
それと、六角軸と持ちかえながら比較してみて気がついたのですが、
三角軸の方が、六角軸より、多少寝かせて持てるような気がします。
理屈はよくわかりませんが、
なぜか、六角軸に持ちかえると、三角軸の時より立てて持ちたくなるんですね。
ちょっと寝かせて持つことで、力を抜きやすく、
疲れにくいという効果があるのかもしれません。

以下の写真は、Lumograph(六角軸)を持った時と、
ergosoft(三角軸)を持った時の写真を重ねてみたものです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
ergosoft(三角軸)の方が若干寝ていることがわかります。

ergo-lumo比較

以下は、満寿屋クリーム紙に試し書きしたものです。
Mars ergosoftには、4Bが見当たらないので、HB、B、2Bのみとなっています。
(このサイズでアップしても差が分かりにくくてすみません)

試し書きエルゴソフト

<とりあえずの結論>
Lumographと同様、Bを残すことにして、
使い心地をもう少し比べてみようと思います。

【仕様(実測)】
<ステッドラー Mars ergosoft>
 太さ:約7.4mm(三角形の高さにあたる部分)
 重さ:4g
<三菱鉛筆 Hi-Uni>
 太さ:約7.3mm
 重さ:4g


ITOYAの5文字をかたどった椅子

伊東屋の椅子

伊東屋の銀座本店は、
現在、建て替えをやっていて、
松屋の裏の仮店舗で営業しています。

で、昨日、行ってみたんですが、
ITOYAの5文字をかたどった5脚の椅子を
みかけました。
元の店舗の時からあったものなのかもしれませんが、
その時は気づいていませんでした。

ペン習字ペン

買ったのは、パイロットのペン習字ペン。
こういうのにもスケルトン軸(表記は「ノンカラー」)があるんですね。
知りませんでした。
スケルトンは、雰囲気が軽快になっていいですね。
(ペン先は極細ですが、どうしてペン習字って極細なんでしょう?)

というわけで、
今さら気づいたシリーズになってしまいました。


スマート6月号付録:ローラーボールペン

スマート6月号の付録が、
「HEAD PORTER PLUS インク式超高級
 ローラーボールペン」
というので、買ってみました。

「超高級」かどうかはさておき・・
zoom505と比較した外観をレポートします。

長さはzoom505よりも長いですね。

スマート付録ボールペン

キャップを尻軸につけるとほんと長いです。

スマート付録ボールペン

でも、キャップを外した状態だと、
zoom505とほぼ同じ長さです。

スマート付録ボールペン

軸径は、本体の一番太いところで、
付録:13mm
zoom505:13.6mm
なので、気持ちzoom505の方が太いです。

重さは、
付録:49g
zoom505:31g
で、付録は結構重いです。

ちょっとだけ書いてみましたが、
残念ながら私のは、書いている途中で擦れます。
当たり外れはありそうですね。

スマート付録ボールペン

一緒についてきたケースに入れても、
ちょっとはみ出す感じ・・・

スマート付録ボールペン


鉛筆を選んでみる:その4)ステッドラー Mars Lumograph

ステッドラールモグラフ

前回は、ファーバーカステルでしたので、
今回は、ドイツのもう一つの代表的メーカーである
ステッドラーのMars Lumographを試してみました。

青い軸がお馴染みのステッドラーを代表するラインですね。
私もたぶん過去に使ったことがあるとは思いますが、
今回、改めて、比較しながら書いてみることで、
その特徴がよくわかったような気がします。

私はずっと、自分はやわらかい鉛筆が好きだし、
やわらかい鉛筆の方が筆圧もかけないで楽に書けるからいい
と思っていました。
しかし、カランダッシュからはじまる今回の試し書きを通じて、
少し考えが変わってきました。
硬めの鉛筆もその滑らかさが気持ちがいい場合があるし、
(HB、Bを硬めと言ってる時点で、結局、
 やわらか志向であることは否めませんが)
筆記感がきちんとある書き味もいいものだなと思いました。
また、硬めの方が筆跡も鮮明になるというメリットもありますね。

で、今回、ステッドラー・Mars Lumographが
さらのその気持ちを高めました。
HBとBが特にいいですね。
硬すぎず、やわらかすぎず、そして滑らか。
やわらかいというわけではありませんが、
力を入れなくても気持ちよく書ける、
独特の味を持っていると感じました。
(私は特にBが好みです)

HB、Bに比べると、2B、4Bは普通というか、
普通にやわらかくなって、
HB、Bに感じられたような
ステッドラーならではの快感が薄れる印象です。

程よい硬さを味わう鉛筆
というのがステッドラーに対する印象です。

ちなみに、ステッドラーの硬度基準は、
日本の基準に近いような気がしました。

以下は、満寿屋クリーム紙に試し書きしたものです。
(このサイズでアップしても差が分かりにくくてすみません)

試し書き ステッドラー ルモグラフ

<とりあえずの結論>
ステッドラーは2B以上よりも、
B以下の硬めの方が味わいがある。
(私はBを代表選手として残すことにします)

【仕様(実測)】
<ステッドラー Mars Lumograph>
 太さ:約6.9mm
 重さ:4g
<三菱鉛筆 Hi-Uni>
 太さ:約7.3mm
 重さ:4g


トンボカフェは楽しく、気持ちのいいところでした

トンボカフェ

トンボ100周年を記念した商品、イベントの一環として、
渋谷ロフトの2階「渋谷シティラウンジ」がトンボカフェになっています。
(4月30日まで)

入口のところに、トンボの鉛筆やZoomなどの
歴代の商品がディスプレイされています。

テーブルの上には、オリジナルのマットと
お道具箱っぽく、8900鉛筆、鉛筆削り、消えいろPiT、
MONO消しゴム、色鉛筆が置かれており、
自由に使えるようになっています。

トンボカフェ

トンボカフェ

また、えい出版の書棚があって、
バックナンバーとか閲覧できるようになっているのも楽しいです。
(これは普段からそうなのかもしれません)

さて、トンボカフェで飲食すると、
カードをもらえますので、
それを持ってトンボ商品を購入すると、
MONO消しゴム柄のココフセンをもらえます。
私は、100周年記念商品の中から、
復刻版初代トンボ鉛筆、
消えいろPiT(ゴールド)、
MONO消しゴム(ホログラム・ネイビー)
を買ってフセンをもらいました。

初代トンボ鉛筆

トンボマルシェシェ

ロフトのカフェ(渋谷シティラウンジ)ははじめて行ったのですが、
なかなか気持ちのいい空間で、
少なくとも午前中は空いているので、
また利用したいと思いました。